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ねぇTom、積立NISAって始めた方がいいってよく聞くけど、実際何からすればいいのかよく分からなくて…。

わかるわかる。でも実は、積立NISAって“ほったらかし”で運用するのが一番効率いいんだよ。

え?投資ってちゃんと管理したり、株価チェックしたりするんじゃないの?

うん、それは短期の話。積立NISAは長期・分散・低コストで、ほぼ「放置」でいい仕組みなんだ。むしろ“動かさないこと”が成功のコツなんだよ。

そうなんだ…。でもなんか、ずっと見ないのって逆に不安になりそう(笑)

大丈夫、ちゃんとした商品を選んで仕組みを理解しておけば、“見るたび損してる気がする”って感覚もなくなるよ。

なるほど…それならちょっと始めやすそうかも!
「投資=常にチェックが必要」「知識がないと失敗する」――そんなイメージを持っていませんか?でも実は、初心者にこそおすすめなのが“放置でOKな積立投資”です。
この記事では、人気書籍『ほったらかし投資術』をもとに、積立NISAを使ったシンプルかつ再現性の高い投資法を解説します。時間も知識もない人でも、ムリなく資産形成を続けられる仕組みづくりがわかります。
- なぜ積立NISAに「ほったらかし投資」が向いているのかがわかります
インデックス投資の特性と、積立NISAの制度設計が“放置”と相性抜群だからです。頻繁に売買しないことで、長期的な利益を得やすくなります。 - 投資初心者でも実践できる具体的な商品選びと始め方が学べます
信頼できるインデックスファンドを選び、自動積立の設定をするだけで、運用のほとんどは完了します。面倒な手間を減らしながら、堅実に資産を育てられます。 - やってはいけない“途中で不安になってやめる”リスクも防げます
本書では「動かないことの強さ」と「感情に振り回されない仕組みづくり」の重要性が語られています。知識を得ることで、不安に流されない自分を作れます。
著者
山崎元
水瀬ケンイチ
出版社
朝日新聞出版
出版日
2022年3月11日
ジャンル
社会人の悩み
(具体的な商品名・買い方・運用方針まで、初心者がそのまま真似できる内容です)
(投資に不慣れな人でも読めるよう、専門用語がかみ砕かれており、図も多く親切です)
( 20代〜60代まで、どの世代の資産形成にも応用できる基本スタイルを提示しています)
(やや説明が長めな部分もありますが、実例とユーモアがありテンポよく読み進められます)
(投資理論よりも「再現性と継続性」を重視した入門的内容が中心です)
始めに『ほったらかし投資術』の3つポイントを、以下1枚の図解で説明します。
以下の項目で、詳しく解説していきます。
ほったらかし投資の最大の魅力は、“何もしないこと”がむしろ成功につながるという逆説的な考え方です。なぜなら、インデックス投資は長期保有によって平均的なリターンを得る仕組みだからです。頻繁に売買を繰り返すアクティブ投資と違い、積立NISAでは毎月コツコツと同じ商品を買い続けるだけでいいのです。
本書では、「価格の変動に一喜一憂せず、淡々と積み立て続けること」が最も合理的な方法だと繰り返し強調されていました。とくに印象的だったのは、“市場が荒れているときほど、動かない人が勝つ”という考え方です。暴落時に怖くなって売ってしまう人が多い中、「何もしなかった人」が結果的にリターンを得ているという事例が紹介されており、非常に説得力がありました。
私自身も、ニュースに影響されて一時的に売却して後悔した経験があるので、「動かないことの価値」は深く共感しました。積立NISAの非課税制度も、長期投資を前提としているため、売買せずに持ち続けることが制度設計と一致しています。
つまり、知識やタイミングに頼らず「やらない投資」を貫くことが、もっとも初心者に適した方法なのです。この一貫性があるからこそ、積立NISAとほったらかし投資は抜群の相性を持っていると感じました。
ほったらかし投資の強みは、最初に正しい商品を選び、積立設定をしてしまえば、あとは日々の手間がほぼゼロになる点です。なぜなら、投資の「継続できなさ」は意思の弱さではなく、仕組みがないことが原因だからです。
本書では、具体的なおすすめファンドとして「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」や「楽天・全米株式インデックス・ファンド」などが紹介されており、それらはすでに実績も高く人気の商品です。「世界全体に分散されていて、手数料も低い」この2点を満たすファンドを選べば、初心者でも安心して放置できます。
また、ネット証券で自動積立を設定すれば、毎月決まった日に定額で購入されるため、特別な操作も不要です。自分で相場を見て判断する必要がなくなるので、忙しい社会人や主婦にも向いていると感じました。
実際に私も自動積立に切り替えてから、投資のことを考える時間が減り、心理的にもすごくラクになりました。「無理なく続けられる仕組みを先に作る」という考え方は、投資以外の生活習慣にも応用できる気がします。
商品選びを間違えなければ、知識が少なくても正しい投資行動を自動化できるのは、初心者にとって非常に心強いです。つまり、“手間をかけない工夫”こそが、積立NISAを成功に導く秘訣なのです。
投資において最も難しいのは、知識ではなく「心のコントロール」です。なぜなら、相場が下がったときに冷静でいられるかどうかが、長期的な成果を大きく左右するからです。本書では、「価格変動は敵ではなく、“当たり前”のもの」と捉えるマインドが重要だと語られています。
著者たちも何度も暴落を経験してきた中で、「暴落が来たらラッキー」と思えるぐらいがちょうどいいと書いていたのが印象的でした。積立NISAの長期運用では、目先の利益ではなく“時間を味方にすること”が本質だと強調されています。この考え方を知ってからは、私自身も「今の評価額が下がっていても気にしない」と割り切れるようになりました。
また、ほったらかし投資は“投資に対する不安”を減らす効果もあると感じます。常にチェックしたり、損益に振り回される日々は、心理的な負担が大きいからです。
本書では、「日常生活を犠牲にせず、投資を続ける方法」として、感情に左右されない投資スタイルの重要性が繰り返し語られています。つまり、積立NISAで“何もしない投資”を続けることは、同時に「投資と心の距離の取り方」を学ぶことでもあるのです。
先ほど紹介した3つの主要ポイントに対して、アクションプランを提示します。
- 「見ない投資」を前提に積立設定を完了させる
投資に慣れていないうちは、「評価額を見る=不安になる」原因になります。だからこそ、積立NISAを始めたら、証券口座は月に一度だけチェックするなど“あえて見ない”習慣をつくりましょう。相場に反応せず、積み立てを止めないことが長期成果の鍵になります。 - 分散・低コスト・長期のインデックスファンドを1本だけ選ぶ
商品の選び方に迷ったら、「全世界株式」または「全米株式」インデックス1本に絞りましょう。複数を組み合わせるよりもシンプルな方が続けやすく、結果的に失敗も減ります。特にeMAXIS Slimシリーズなどの低コスト商品がおすすめです。 - 損益ではなく「自分が守りたいルール」を基準にする
評価額が下がったときは、「今売るべきか?」ではなく、「ルール通りに積み立て続けているか?」を判断軸にしましょう。自分で決めた積立額・頻度・商品を守れている限り、不安に左右されずに済みます。相場よりも、自分の“行動”に注目する習慣が重要です。
良かった点
- 実際の商品名・手数料・積立の流れまで丁寧に解説されており、迷わず真似できます。
- 相場を読むのではなく、仕組みに乗るというシンプルな発想に納得感がありました。
- 投資の技術より「続ける力」を育てることに重きが置かれていて、実生活にも応用がききます。
悪かった点
- 本書では厳選された数本しか紹介されていないため、幅広く比較検討したい人には情報が不足気味です。
- 初心者向けには適切ですが、金融リテラシーのある人にとっては物足りないかもしれません。
- 2024年以降の制度変更については、自身で最新情報を確認する必要があります。

うーん、放置ってちょっと怖かったけど、ちゃんと理由があるんだね。

そうそう。「放置=手抜き」じゃなくて、「放置=最適化された戦略」ってことなんだよね。

商品を選んで積み立て設定したら、もうそれで90%終わってるって感じだね。

しかも、感情で動かなくて済むっていうのが、ほんとありがたい。僕も昔は毎日評価額見て疲れてたけど(笑)

でも今なら、「見ない勇気」が投資の成果を作るって、ちょっと分かる気がする!

そう、それが“ほったらかし投資”の真髄。仕組みを作って、あとは人生に集中しよう!
投資は「動くこと」より、「動かない仕組み」をどう作るかが大切です。積立NISA×ほったらかし投資で、あなたの資産形成に“安心”という土台を加えてみませんか?