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この前、友だちが「うちの子、中学生になっても全然勉強しないの…」って本気で悩んでてさ。

あるある…。中学生って、親が「勉強しなさい」って言えば言うほど反発する時期だもんね。

でも、その子、別に怠けてるわけじゃないみたいで。「どうせやってもできないし…」って本人が言ってたって。

ああ、それはちょっと心配だね。もしかしたら、本人のやる気の問題というより、周りの関わり方で変わることもあるかも。

うちの子はまだ1歳だけど、今の声かけや習慣が、将来の「勉強への向き合い方」にもつながるって思うと、他人事じゃないなって。

そうそう。実は“勉強できない”って、単に能力じゃなくて、自己肯定感とか親子の関係性が大きく影響してるらしいよ。

へぇ…じゃあ、今からでも「どう関わるか」を意識するってすごく大事なんだね。
「うちの子、やる気がない」「何度言っても勉強しない」そんな悩みを抱える中学生の保護者は少なくありません。しかし、“勉強ができない”背景には、子ども自身の問題だけでなく、親の声かけや関わり方が深く影響していることがあります。
本記事では、勉強が続かない・苦手意識がある中学生に対して、親ができる具体的な関わり方やサポートの工夫をご紹介します。子どもの自己肯定感を育て、前向きに学べる環境をつくるヒントを、今から少しずつ取り入れてみませんか?
単に“勉強嫌い”という問題ではなく、自己否定感や達成経験の少なさが原因であることがあります。その背景に気づくことで、親の関わり方を変えるきっかけになります。
「もっと頑張りなさい」「何度言ったらわかるの」は、逆に勉強から遠ざけてしまいます。子どもを責めずに信頼を築く関わり方が大切です。
子どもの頑張りを見つけて認めることが、やる気の種になります。前向きに学べる関係づくりは、日々の声かけから始まります。

著者 | 清水 章弘 |
出版社 | ディスカヴァー・トゥエンティワン |
出版日 | 2019年3月15日 |
ジャンル | 勉強法・学習法 |
中学生が勉強を避けるのは、能力ややる気の問題だけではありません。なぜなら、失敗経験の積み重ねで「自分はできない」と思い込んでいる場合が多いからです。
本書では、勉強への拒否感の裏には「どうせ無理」という“自己否定のクセ”があると解説されています。これは単なるサボりとは違い、本人にとっては「やるのが怖い」という気持ちが隠れています。
私の子どもはまだ1歳ですが、「どうせできない」と思わせない関わり方を今から意識したいと思いました。たとえば、できたことを見つけて「やったね!」「見てたよ」と声をかける習慣は、将来の自己肯定感の土台になるはずです。
小さな成功を積み重ねて「自分にもできる」と思えるようになると、勉強にも自然と向かえるようになります。この考えは勉強に限らず、日常のすべての行動につながるものだと感じました。だからこそ、親は“結果”よりも“過程”を見て声をかける必要があります。
「努力が報われる感覚」がある子は、自然と前向きに学ぶようになる――この言葉が強く印象に残りました。
「もっと頑張って」「ちゃんとしなさい」という言葉は、一見応援のように聞こえても、子どもにとってはプレッシャーになることがあります。なぜなら、そうした言葉は「今の自分ではダメ」と言われているように感じてしまうからです。
本書では、子どものやる気を引き出すためには、「頑張れ」よりも「見てるよ」「応援してるよ」という姿勢が大切だと書かれていました。
これは私自身、子どもがつかまり立ちを頑張っているときに「がんばれ!」とつい口にしてしまい、かえって動きが止まってしまった経験と重なります。その後、黙って見守ってみたら、自分のタイミングで立ち上がってにっこり笑ってくれたのが印象的でした。
「何も言わずに見てくれてる」ことが、子どもにとっては安心なんだと気づいた瞬間でした。中学生も同じで、「信じてるよ」という態度が勉強への後押しになるのだと思います。
結果を求める前に、努力している姿をそっと見守る――そんな関わり方を意識していきたいです。勉強の習慣は、親の“応援スタンス”から育つと実感しました。
親子の会話が少ないと、子どもは悩みを抱えたままになりがちです。本書では、勉強ができない子ほど「家で学びについて話せる空気がない」傾向があると説明されていました。
つまり、子どもが勉強について自由に話せるかどうかが、学習意欲にも影響しているということです。たとえば、「今日はどこが難しかった?」と聞くよりも、「疲れたね。おつかれさま」と労う方が会話が生まれやすいそうです。
私自身、まだ1歳の子に対しても「今日はいっぱい歩いたね」「がんばったね」と声をかけるようにしています。そうすると、まだ話せない子どもも嬉しそうに笑ってくれて、「この時間が大事なんだな」と感じます。
きっと中学生になっても、こうした日々の声かけが「話しやすい親子関係」の土台になるはずです。会話は勉強のことだけでなく、日常の中にちりばめることが大切。
子どもが自分から学びについて話したくなる空気づくり――それは“普段のやりとり”の延長線上にあるのだと学びました。
1歳の今は、ジャンプしたり、絵本をめくったりと日々の成長がたくさんあります。そのたびに「見てたよ」「頑張ってたね」と声をかけることで、結果ではなく過程を大切にする姿勢が育ちます。中学生でも同様でこうした関わりが、将来「できない自分でも受け入れてもらえる」という土台につながります。
子どもが何かに挑戦しているときは、すぐに励ましたり指示を出すのではなく、黙ってそばにいて見守る時間をつくりましょう。「失敗しても大丈夫」「見ていてくれる人がいる」と感じられることで、子どもは安心して一歩を踏み出せるようになります。この姿勢が、中学生になってからの“学ぶ意欲”にもつながります。
学びは特別なものではなく、日常のなかにあります。「おつかれさま」といった声かけを習慣にすることで、言葉に対するポジティブな印象が育ちます。こうした積み重ねが、将来“自分の気持ちを安心して話せる関係”の基礎になります。
本書では「消える化ノート」や「返し縫い記憶法」など、すぐに実践できる具体的な勉強法が紹介されています。とくに勉強習慣がまだ身についていない中高生にとって、有効な入り口となる工夫が多く見られます。一方で、一部の手法は継続力や自己管理能力が必要なため、導入には個人差が出る可能性があります。
語りかけるような文体で書かれており、読者が内容に親しみを持ちやすくなっています。図解や手順の説明も豊富に盛り込まれていて、視覚的な理解も助けてくれます。ただし、会話調が多いために説明がやや冗長に感じられる箇所もありました。
中学生を主な対象としているため、社会人や大学生がそのまま活用するには工夫が必要です。また、日本の学校教育や定期テストに合わせた内容が多く、他の学習環境では適応しづらい面があります。とはいえ、勉強への向き合い方や基本的な習慣作りの考え方は、幅広い年齢層にも通じる部分があります。
エピソードや実体験を交えた語り口により、読者が共感しやすくなっています。章ごとにテーマが整理されており、必要な部分だけを読んでも理解しやすい構成です。その反面、同じような表現や内容が繰り返されることがあり、全体として読むとやや冗長に感じることがあります。
教育心理学の知見に基づいた理論や用語が簡単に紹介されており、ある程度の裏付けが感じられます。しかし、あくまで中学生向けにわかりやすく伝えることが主眼であり、専門的な掘り下げは少ないです。そのため、教育関係者や専門知識を求める読者には物足りなさが残る内容となっています。

中学生の勉強って、“やる気がない”だけじゃなくて、心の土台が関係してるんだね。

うん。自己肯定感とか、親との信頼関係がすごく大きいって改めて感じたよ。

今はまだ1歳だから、勉強とは無縁に思えるけど…声かけや見守り方って、もう始まってるんだね。

そうそう。「見てたよ」「そばにいるよ」って伝えることが、きっと後の学びにもつながるんだと思う。

今日からでも「結果じゃなくて過程を見る」ことを意識していこうかな。

うん、将来“できない”って悩む前に、安心できる家庭の土台を育てていこう!
「勉強ができる子」に育てるのではなく、「学ぶことに前向きになれる子」に育てる――その第一歩は、日々の声かけと見守りから始まります。