【書評】読書してもすぐ忘れる人へ|内容を記憶に残す3つのコツ(読んだら忘れない読書術)

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Mam
Mam

ねぇTom、最近また自己啓発系の本読んでるんだけど…読んだ内容が全然思い出せなくてさ…。

Tom
Tom

それ、めちゃくちゃ分かる。読んだときは「いいこと書いてるな~」って思うのに、1週間後にはほぼ忘れてるやつでしょ?

Mam
Mam

そうそう。読んだ意味あった?って自分で突っ込みたくなる(笑)

Tom
Tom

でもね、それって意志が弱いとかじゃなくて、“記憶に残りやすい読書法”を知らないだけかもしれないよ。

Mam
Mam

えっ、そんな方法あるの?

Tom
Tom

あるある。精神科医の樺沢先生って知ってる?読書と記憶の関係について、すごく実践的な方法を教えてくれててさ。

Mam
Mam

えー気になる!読書って、ただ読むだけじゃダメなのかな?

読書しても、内容をすぐに忘れてしまう――そんな悩みを抱える人は少なくありません。けれど、それは「記憶力がないから」ではなく、「記憶に残りにくい読み方をしているだけ」かもしれません。

この記事では、精神科医・樺沢紫苑さんの著書『読んだら忘れない読書術』をもとに、読んだ内容をしっかり記憶に残す3つのコツをご紹介します。「読んだのに思い出せない」を卒業し、読書を“使える知識”に変えていきましょう。

この記事で分かること
  • なぜ読書内容をすぐに忘れてしまうのかがわかります
    読んだだけで満足してしまい、記憶に定着させる工夫をしていないことが原因です。読書の「インプット」だけでなく、「アウトプット」をセットにすることが重要です。
  • 本の内容を記憶に残すための3つの行動習慣が学べます
    読む・話す・書くというシンプルなステップが、記憶と理解を強化します。少しの意識の変化で、読書が“結果につながる”時間になります。
  • 日常に取り入れられる“忘れない読書”の実践方法がわかります
    SNSや日記、友人との会話などを通じて、自然にアウトプットを増やす工夫が紹介されています。無理なく続けられるヒントが満載です。

参考書籍の概要と評価

著者

樺沢紫苑

出版社

サンマーク出版

出版日

2015年4月20日

ジャンル

社会人の悩み

実用性
(読書術としてすぐ実践できるテクニックが具体的かつ豊富に紹介されており、読んだその日から試せます)
 (5)
分かりやすさ
(専門用語は少なく、図解や例え話も多く、読書に苦手意識がある人でも安心して読める構成です)
 (5)
汎用性
(ビジネス書だけでなく、小説・学術書など幅広いジャンルに応用できる内容です)
 (4.5)
読みやすさ
(口語調のやさしい文章でテンポが良く、サクサク読めるボリューム感です)
 (4.5)
内容の専門性
(医学的な裏付けはありますが、専門的すぎず“一般向けの実践書”としてまとめられています)
 (3.5)

私が選んだ本書のポイント3点

始めに『読んだら忘れない読書術』の3つポイントを、以下1枚の図解で説明します。

以下の項目で、詳しく解説していきます。

主要ポイント1:読書直後の「アウトプット」が記憶を強化する

読書の記憶を定着させるには、読んだ直後に「人に話す」ことが効果的です。なぜなら、脳は“使った情報”を重要だと認識し、長期記憶として保存するからです。

著者の樺沢さんは、「インプット:アウトプット=3:7」が理想と語っています。つまり、読むだけでは3割しか力が発揮されず、アウトプットこそが本当の学びを作るのです。実際に、読んだ内容を家族や友人に話すだけで、理解も深まり、記憶にも残りやすくなるといいます。

これは私自身も実感していて、「こんな本読んだよ」と人に話したことは、意外とずっと覚えています。話すことで、自分の中で再整理され、「どこが印象的だったか」もより明確になるんですよね。

また、アウトプットを前提に読むと、自然と「何を伝えようか」と意識が変わり、読み方も深くなります。話す相手がいなければ、SNSやメモアプリに簡単に感想を書くのでも十分です。

結論として、読書は“読むだけ”で終わらせず、「誰かに話す」ことで記憶が何倍にも残るのです。

主要ポイント2:読みながら「自分の言葉」で要約すると理解が深まる

読書中に「これは自分にとってどういう意味か?」と考えながら読むと、記憶への定着力が一気に高まります。なぜなら、脳は“感情や経験と結びついた情報”を強く記憶するからです。著者は、「人に話す」だけでなく、「自分で書く・まとめる」ことの重要性も説いています。

具体的には、読んだ内容を3行で要約したり、「この本のポイントは○○だ」と自分なりに結論づける方法です。この“自分なりの言葉”に置き換える行為が、ただのインプットを“使える知識”に変えてくれます。

実際、私も本を読みながらメモを取る習慣をつけたことで、あとから振り返ったときの理解度がまったく違いました。特に印象に残ったフレーズや気づきを、手書きで書き留めるだけでも記憶の持続時間が変わります。

要約やメモには、うまく書こうとする必要はありません。自分の言葉で「なるほど」と思った部分を残せばOKです。読書は“受け取るだけ”でなく、“自分で咀嚼する”ことで初めて身につきます

つまり、「読んだ内容を自分の頭で再構築する」ことが、記憶に残る最大のコツなのです。

主要ポイント3:続けられる“軽いアウトプット習慣”を持つと最強

読書を習慣にしても、「アウトプットが続かない」と感じる人も多いはずです。そこで大切なのは、頑張りすぎず、日常に“軽くアウトプットする場”をつくることです。樺沢さんが提案するのは、「読後3分以内に感想を一言書く」など、ハードルの低い方法。

たとえば、読んだ本の表紙を撮ってInstagramに「一言レビュー」を投稿するだけでも、立派なアウトプットになります。大切なのは、「完璧にまとめよう」とせず、読後の熱が冷めないうちに“記録する・伝える”こと。

私はこのブログを通じて、読書記録の振り返りがとても楽になりました。「読んだだけで終わらないぞ」という意識が、結果的に読書の質を底上げしてくれます。

また、こうした記録は後で見返すことで“復習”になり、記憶をさらに強化できます。気軽に続けられるからこそ、アウトプットの習慣は生活に根づきやすいのです。

つまり、“重く考えないアウトプット”こそが、読書の記憶を強く、長く残す秘訣なのです。

3つのポイントに対するアクションプラン

先ほど紹介した3つの主要ポイントに対して、アクションプランを提示します。

  • 読んだ本は、誰かに“ひとこと紹介”してみる
    読書後24時間以内に、家族や友人に「この本、こんなこと書いてて面白かったよ」と一言だけでも伝えてみましょう。会話がなくても、X(旧Twitter)やLINEのオープンチャットなどで感想をシェアするのもおすすめです。「誰かに話す前提」で読むだけで、読書の集中力と記憶力が驚くほど変わります。
  • 本のポイントを“3行”で要約して残す
    読書ノートを作る必要はありません。スマホのメモアプリでもOKなので、「この本の要点は○○」「印象に残った一文」「自分にとっての意味」の3点を読後すぐに書き出してみましょう。言葉にして残すことで、読書の理解が深まり、あとで振り返るときの手がかりにもなります。
  • アウトプットの“ハードルを下げる工夫”を生活に取り入れる
    完璧なまとめや長文レビューは必要ありません。読後に一言つぶやく、日記アプリに短い感想を書く、写真付きでSNSに記録するなど、自分が気軽に続けられるアウトプット手段を選びましょう。読書後3分以内に動くことをルールにすれば、内容の記憶がより鮮明に残ります。

本書の良かった点・悪かった点

良かった点

  • ただ読むのではなく、「どう記憶に残すか」にフォーカスした内容で、すぐに実践できるテクニックが多いです。
  • 「アウトプット比率7割」という数字や、すぐ使える話す・書くコツがシンプルでわかりやすいです。
  • 完璧主義にならなくていい、一言アウトプットでOKなど、心理的に気楽に試せるアイデアが魅力的です。

悪かった点

  • 初心者向けには十分ですが、すでに読書習慣がある人にはやや物足りなさを感じるかもしれません。
  • ビジネス書、小説、学術書など、それぞれの読み方の違いにもう少し触れても良かったと思います。
  • SNS発信や人に話すのが苦手な人にとって、代替案がもう少しあってもよかったかもしれません。

まとめ

Mam
Mam

なるほど〜、読書ってただ読むだけじゃもったいないんだね。

Tom
Tom

そうなんだよ。読んだ内容って、アウトプットしないとすぐ消えるからね。

Mam
Mam

「人に話す」とか「メモする」とか、意外と簡単なことなのに、やってなかったかも。

Tom
Tom

うん、それを“ちょっと意識するだけ”で、記憶力も理解力もガラッと変わるんだよ。

Mam
Mam

今日から試してみる!読んだ本を3行でまとめるっての、私にもできそうだし。

Tom
Tom

それで十分!続けることが一番大事だから、完璧目指さずに気軽にね。

本を読むことは“スタート”であり、“ゴール”ではありません。読んだ内容をアウトプットする習慣が、あなたの知識を“本物の力”に変えてくれます。

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